ラングブーツレポート
「XT130 free tour」
"滑走性"
申し分なく頼りがいがある。それでいて軽い。
兼用履ならではの軽量さが、使い軽さを生んでいる。使いがっての軽快さは、
山だけでなくゲレンデでも活きてくる。軽快に遊びながら滑ることができる。
アルペンブーツブランドならではの粘りのある硬さが魅力的。山ブランド制作の兼用履では、
出せない硬さ。スキーブーツの感覚のままで兼用履。
スキーブーツの感覚ままで深い山の斜面を滑れることが魅力的。
滑走重視の撮影でアルペンツアーバインを使用するときは、
アルペンブーツのXT130を選択します。滑走性の優位はアルペンブーツ>兼用履。
力強いXT130。軽快なXT130 free tour。頼りがいがほんの、ひとまわり違います。
スキートリップに、アルペンバイン板とテックバイン板を2本持って行くなら、
'XT130free tour' 一足をチョイスします。
両方のバインを一足のラングブーツでこなせるのは、とても魅力的。
ゲレンデ&BCをカバー。この組み合わせが、次世代かと思います。
".登行性"
軽さとソール形状でとても、歩きやすく登りやすい。
ウォークモードの可動域はオマケ程度だが、滑走性が優れているので気にならない。
ウォークモードでバックルを締めて滑っても、それなりに滑れてしまうくらい滑走性○。
第3.第4バックルが、ウォークモードから滑走モードに切り替え時、シルバーの爪から外しにくい。
使用回数が増えてくると削れてこなれて、なめらかに。
ウルトラグリップ&ウォークモードで、コンクリートの上も快適に歩ける。
"耐久性"
使用頻度によるが、つま先のソールの損傷が激しい。交換必須。
ブーツのネジ全般は、ゆるみ多数。最初にチェックして締めるか、数回使用ごとに定期チェックを。
先シーズン、5.6回使用でバックル&ネジを紛失。
XT130の頃から、破損が多くウィークポイントだった、ブーツ内のウォークモード可動部品。
可動部プラスチックが白く濁ってますが、まだ折れてません。
過去にブーツ2足(XT130)が同じ部分が折れた経験あるので、信用していません。
このまま折れずにシーズン乗り切れることを期待。
ブーツ内の複雑な箇所で無理かもしれませんが、交換必須。
"使用頻度"
使用歴2ヶ月半。
先シーズン3月より使用。ゲレンデ&BCにて岩場多数。
つま先のソールの損傷は先シーズンの1ヶ月間の結果です。
"シチュエーション"
長野県白馬周辺。立山。レベルストーク。鳥海山。
"各ビンディングとの相性"
テックバインとの相性は申し分なし。
アルペンバインとの相性もよし。しかしソールが削れた後のカタつきが心配。
"ウォークモードの評価"
オマケ程度。しかし、ブーツの軽量さとソール形状が合わさって、歩きやすい。
インナーも合わせて、XT130からの進化を感じる。
インナーがすばらしい。形状&フィット感&軽量。 ひもを自分で取り付けて使用している。
プロフィール
原田響人
大阪生まれ。
10代で経験した山村留学を機に山に居着き、
白馬をベースに活動するプロスキーバム。
雪がとければ、静岡?北海道まで股にかけ、ノマドスタイルで農業に従事する。
休みの日は寝起きからビールを飲んでスキーの妄想に思いふける。
滑りの信条は、山の頂からボトムまでニュースクールなラインを描くこと。
別名イタダキカラ・ボトムビッチ・キョウトスキー。